ここ数年でヒアルロン酸という成分が世の中に浸透し、多くの化粧品に配合されています。
聞いたことがある方がほとんどなのではないでしょうか。
私たちの生活に馴染みがあるヒアルロン酸ですが、実際のところヒアルロン酸化粧品って効果があるのでしょうか?
実はヒアルロン酸は肌の奥まで行き届いていなかった!
化粧品に「ヒアルロン酸配合」とあると、お肌に効きそう!と思いますよね。
実は、残念なことに一般的に市販されているヒアルロン酸化粧品のヒアルロン酸は、お肌の真皮、つまり本当に届いてほしい箇所まで行き届いていなかったのです。
結構衝撃的な事実です。
その理由は、皮膚の最も表面にある角質層までは届くのですが、ヒアルロン酸の分子は大きいので、それよりも奥に届けることが出来ないのです。
ヒアルロン酸化粧品を使ったからと言っても、もともと人間の肌のヒアルロン酸が存在する箇所には行き届かないことを知っておいてください。
そもそもヒアルロン酸って何ぞや?
ヒアルロン酸は、グリコサミンノグリカンの仲間です。
アミノ酸と糖分がいくつも重なってできている成分で、大きな分子で人間や動物の体の中に存在しています。
お肌には真皮の中に存在し、コラーゲン、エラスチン、プロテオグリカンなどと一緒に、細胞と細胞の間にあります。
簡単にまとめると、水分をキープしたりクッションとしての働きを行ったりしています。
また、関節などに多く存在することでも有名ですよね。
弾性にとても優秀であることから、生きていくうえでとても大事な成分といえます。
しかし悲しいことにヒアルロン酸は年齢を重ねるごとに減っていき、30代からは急速に減っていってしまいます。
ヒアルロン酸が減ることで体に不都合なことが生じます。
- お肌のみずみずしさが減り、シワやシミの発生原因となる
- 老眼や眼精疲労になりやすくなっていく
- 関節の働きが衰えてくる
主に上記の3つが挙げられます。恐ろしいですよね・・・。
確かに、言われてみれば私も30歳を過ぎてから色々と体の不都合を感じるようになりました。
できればいつまでもたくさんのヒアルロン酸を保持したいものです。
ヒアルロン酸化粧品の効果とは?
ヒアルロン酸化粧品を使うと、どういった効果があるのかご説明します。
ヒアルロン酸は高い保湿力を持っています。なので、乾燥が気になる方に最適です。
乾燥することでシワやたるみの原因になりますからね、乾燥は避けたいです。
保湿することで、シワやたるみを防ぐことは可能になります。
また、肌の角質層の表面に膜を作り、肌のバリア機能をアップしてくれます。
バリア機能がアップすることで、保湿効果がより高まります。
とにかくヒアルロン酸には高い保湿効果があるということですね。美肌には保湿は基本です。
ヒアルロン酸化粧品を選ぶポイントとは?
先ほども述べましたが、一般的なヒアルロン酸化粧品に配合されているヒアルロン酸の分子は大きいことから、お肌の奥までは行き届きません。
しかし、高い保湿効果は持っています。
ヒアルロン酸化粧品を選ぶ際には、低分子化されたヒアルロン酸化粧品を選ぶのが良いです。
ヒアルロン酸にもいくつか種類がありますが、低分子化されているヒアルロン酸には「アセチル化ヒアルロン酸」と「加水分解ヒアルロン酸」があります。
アセチル化ヒアルロン酸は角質層になじみやすく作られており、一般的なヒアルロン酸よりも高い保湿力と柔軟性を持っています。
加水分解ヒアルロン酸は、加水分解によってヒアルロン酸の分子を非常に小さくしています。
角質層によく行き届き、水分保持力がよりアップします。
ヒアルロン酸化粧品を選ぶ際には、低分子化されたヒアルロン酸配合の化粧品を選ぶとより高い効果が得られるでしょう。
また、より効果的にヒアルロン酸の効果を得るためには、お肌を柔らかくしてから化粧品を使うと良いです。
私は個人的に入浴中に蒸しタオルをしてから化粧水を使っていますが、蒸しタオルやスチームなどでお肌を柔らかくすることで、ヒアルロン酸が浸透しやすくなります。
蒸しタオルなら手軽なのですぐにでも行えますよね。
また、ヒアルロン酸はコラーゲンやエラスチン、ビタミンC,ビタミンB群と相性がいいので、化粧品を選ぶ際にはこれらが一緒に配合されているものをお勧めします。
中でも最もお勧めなのがビタミンB2です。
ビタミンB2にはヒアルロン酸の保湿力をよりアップさせてくれます。配合されている成分を意識することも大事ですね。
まとめ
ヒアルロン酸は、生きていくうえでとても重要な成分であり、高い保湿力と弾性を持っています。
しかし悲しいかな、年齢を重ねていくと減ってしまうので、減らさないためのケアが必要になってきます。
意識して取り入れ、ヒアルロン酸効果を得て美肌を目指しましょう。